春画の効用 その15

「日中戦争」は昭和十二年の虚構橋事件をきっかけに拡大した日中の全面戦争。その戦争に加わった日本兵の中に春画を「弾除け」ののろい(お守り)として所持していた人がいたというのですが、この奇妙な戦争習俗の際には殆ど国策といえるくらい大々的におこなわれたことも、知る人ぞ知る日本近代史のひとこまではないでしょうか。春画やエロ写真を兵士に配布したのはよかったが、戦後それを回収するのに当局は大変苦労したということです。

春画は「弾除け」のみならず防火のお守りとして使われる場合もありました。江戸の文人大田なんぼは、民の書「青藤山人辞し」から、こんな話をしょうかいしています。

ある蔵書家がほんのひつごとに必ず春画を一冊ずつ入れるのを見た人が、「どうしてそんなものを入れるのですか?」とたたずねた。

 

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